国立公園内でのWiFiサービス(岡山県高度情報化推進協議会実験)
一部繋がりにくい携帯電話会社がある自然公園で、景観に配慮しながらFree WiFiサービスを提供します。岡山県高度情報化推進協議会による既存の衛星インターネット回線を使い、無線通信を多用することで実現しました(2014年3月23日に終了)。
目的
- 景観に配慮しつつ、自然公園内にFree WiFiサービスを提供したい。
- 既存のインターネット(衛星ブロードバンド回線)を有効活用したい。
効果
- 携帯電話会社に依存しない、安定したインターネットサービスを実現し、利用者の利便性が向上し情報発信が活発になったことで、来客誘致に有効だった。
- 無線通信機器の組み合わせにより、景観配慮、短期施工の点から有利であった。
使用した長距離無線ブリッジ
SINELINK 25G / 日立国際電気製
ブリッジ間(約300m)での速度低下は無く、良好な通信品質を得られた(計測時は晴天)。
システム
ポイント
- 既存の衛星ブロードバンド回線を使用する。
- 2つの施設間を、長距離無線通信で中継する。
- 最小限の配線工事で、ポジモで無電源WiFiアクセスポイントを構築する。
ポジモ使用状況
- 台数:4台(3台がメッシュリンク接続 / 全てアクセスポイント稼働)
- メッシュリンク距離:約70m(設置場所の都合による)
- 屋外無線LAN(WiFi)エリア:約200m X 約100m(設置場所の都合による)と約100m X 約100mの2箇所
ポジモ他使用機材
- 長距離無線通信:SINELINK 25G / 日立国際電気社
- ブロードバンドルーター:NXR-120/C / センチュリー・システムズ社
- 衛星ブロードバンド:ipstar / ipstar社
構成図
衛星ブロードバンドのある施設から、長距離無線通信で別な施設までを接続し、それぞれの施設の周辺の屋内外を無線LAN(WiFi)サービスエリアとしました。無線通信をフル活用して、最低限の配線による通信インフラとなっています。