さて、設置作業は終わったので、実際にビデオ通話の映像と音声の品質を確認していきます。担当者としては最も緊張する作業です。
作業の様子をビデオ通話
実際に作業をする現場作業所に集合して、LINEでのビデオ通話の検証です。現場事務所の方には、PCにインストールしたLINEの前に施工管理のスタッフがいます。
現場作業者のLINEからの呼び出しに、現場事務所のスタッフが応答してLINEによるビデオ通話が始まりました。ビデオ通話は問題が無い様子で、現場事務所の施工管理スタッフと現場作業者は映像を見ながら会話をしていきます。
まずは、計画通りにLINEのビデオ通話による施工管理が可能なことが分かりました。安心しました!
中継場無しで???
ビデオ通話ができることで安心していると、施工管理スタッフさんから思わぬ一言が・・・・。
「中継場のポジモを外しても接続できるかな?」
現場事務所から現場作業所までは約160m。ポジモは最大半径100mでの中継を可能としているため、私は「難しいと思いますよ。」と返答しました。
ただ、お客様としては設置数を減らして、できるだけシンプルにしたいのも事実。その分、コストも減りますから。
「やってみましょう!」機動性が売りのポジモですから!
できた?
まず、現場作業所のポジモをOFFにして、中継場に向かいます。中継場のポジモをOFFにして、現場作業所に戻ってポジモをONにします。しばらく待っていると現場作業所のポジモが起動します。恐る恐る、現場作業所のポジモにスマートフォンを接続してみると、インターネットへの接続が確認できました。ただ、LINEでのビデオ通話による施工管理には実用的ではありませんでした。
中継場無しの方法は断念となりましたが、中継路が自動接続されるポジモならではの機動性ですね。
まとめ
前回のエピソードは、ポジモを「無線中継機」として使用しました。今回は「中継とアクセスポイント」なので、表のように設定しています。
アクセスポイント | メッシュリンク(中継) | イーサネット(LANケーブル) | |
現場事務所 | OFF | ON | 使用 |
中継場 | OFF | ON | 未使用 |
現場作業所 | ON | ON | 未使用 |
色々な設定は全て「管理コンソール」で実施できるので、覚えてしまえばサクサクと設定を変更していくことができます。
今回のご相談では、ポジモを3台使用することでご要望を満足することができました。また、LINEのビデオ通話を施工管理に使用するなんて、私は考えたことも無かったのでとても勉強になりました。
建設現場で自由にWi-Fiを利用できると、LINEなどの日常遣いのツールで業務改善を進めていくことができますね。屋外作業が多い建設・土木の現場ではポジモが使いやすいことをもっとご紹介していきたいです。
ご相談は、井上までお気軽にお願いいたします。
了