「野外スポーツイベント」でポジモを活用したお話の第1回目は2016年2月と2017年2月に北海道壮瞥町で開催された「昭和新山国際雪合戦」です。
昭和新山国際雪合戦とは
「昭和新山国際雪合戦」は北海道壮瞥町で1989年から毎年2月に実施されている「国際スポーツ大会」です。「Yukigassen」が世界共通語になっているほど、スポーツ雪合戦の国際化は進んでいます。この昭和新山国際雪合戦をきっかけに全国・世界各地でスポーツ雪合戦の大会が開催されるようになりました。この昭和新山国際雪合戦では過去2年連続でポジモを採用していただきました。
昭和新山国際雪合戦のポジモ活用の実施内容
- 名称:昭和新山国際雪合戦
- 日程:2016年2月20日~2016年2月21日、2017年2月25日~2017年2月26日
- 場所:北海道有珠郡壮瞥町 昭和新山山麓特設会場
- 用途:「スコア集計システム用の無線LANの構築」及び「Free Wi-Fiの提供」
昭和新山国際雪合戦のスコア集計と無線LANの課題
ポジモを活用する前の昭和新山国際雪合戦のスコア集計と無線LANには以下のような課題がありました。
- スタッフが試合終了の度にスコア用紙を競技本部席まで持っていかなければいけない
- 大会本部の無線LANで競技会場(コート)全域の無線LANをカバーできない
競技会場の付近でスコア記録をしているスタッフが競技終了の度に競技本部席まで毎回スコア用紙を届けに行くのは非効率的かつ体力的にも大きな負担となります。また、大会本部のプレハブ内に無線LANを構築しても競技会場までは距離がある為、残念ながらそこまでの無線LANは構築できません。大会運営のスコア集計をスムーズに行かせる為にも競技本部席から試合会場まで無線LANを拡張できる手段が必要です。この大会では、その問題を解決する手段として「ポジモ」を活用しました。
「スコア集計システム用」の無線LANにメッシュリンク
前述のとおり、競技会場の無線LANを構築する為には、競技本部から競技会場まで無線LANを拡張する必要があります。2017年はポジモ2台を「メッシュリンク接続」して競技会場全域の無線LANを構築しました(2016年は1台で無線LANを構築しました)。
詳しくは製品サイトに掲載がありますが、ポジモにはポジモ同士を中継して無線LANを拡張できる「メッシュリンク接続」という機能があります。2017年の大会では、競技本部プレハブ屋根のポジモと決勝トーナメント看板のポジモをメッシュリンク接続して無線LANエリアを構築しました。また、この時のポジモ間の距離は接続の安定性を考慮して70m程にしました。
「Free Wi-Fi用」の無線LANにもメッシュリンク
この大会でのポジモ活用の目的はスコア集計システム用の無線LANの構築ですが、この大会は外国人チームが多く参加されていることから、その方たち向けのFree Wi-Fiを提供する為の無線LANも同時に構築しました。2016年はポジモ3台、2017年はポジモ2台をメッシュリンク接続で、無線LANを構築しました。ポジモ間の距離はスコア集計システムの無線LANと同じく通信の安定性を考慮して60m程にしました。
昭和新山国際雪合戦のポジモ活用の結果は?
ポジモで全競技会場(コート8面分)のスコア集計システム用の無線LANを構築することができました。また、各試合会場のスタッフがタブレットで入力したスコア記録を競技本部のNASに登録し、PCで集計したことによって、これまでよりもスムーズな大会運営のスコア集計が可能になりました。競技が複数の会場で同時進行する本大会においてスコア集計システム用の無線LANの導入は非常に効果的でした。また、スコア集計システム用とは別の無線LANを構築して来場者のみなさまにFree Wi-Fiを提供できたのも良い点でした。
「野外スポーツイベント」にポジモを活用できる!
昭和新山国際雪合戦でのポジモ活用を振り返ってみると、この大会は電源自給しながら無線中継で無線LANを拡張できる「ポジモ」とは相性の良いイベントだったと感じています。この大会にポジモを採用していただいたことによって、野外スポーツイベント時に「スコアシステム用の無線LAN」と「来場者用のFree Wi-Fi」にポジモが活用できることが分かりました。この出来事をきっかけに他の野外スポーツイベントでもポジモを採用してもらえる機会が訪れることになります。
次回は同じ野外スポーツイベントの「ソフトボール大会」でポジモを活用した時のお話をさせていただきます。