みなさん、ご無沙汰しております。
外部電源不要の無線LAN「ポジモ」の広報担当をしております橋です。
今回から「ポジモの活用場面を考える」の新シリーズとして、「地震発生直後の避難所」でポジモを活用した時のお話をさせていただきます。これまでにポジモは通信環境が困窮、逼迫している地震発生直後の避難所の「臨時のFree Wi-Fiスポット」として貢献してきました。
地震による被害
自然災害には、「地震」、「暴風」、「津波」、「豪雨」、「落雷」などがありますが、今回は「地震」に焦点を当ててお話をさせていただきます。日本での1980年から2000年にかけてのマグニチュード5.5以上の巨大地震の年間発生頻度は1.14回で「世界4位」と非常に高く、これまでにも日本国内の「人類」、「経済」、「土地」などに甚大な被害をもたらしてきました(※1)。また、巨大地震が発生すると、「電気」、「ガス」、「水道」、「通信網」といった私たちの生活に必要なライフラインが長期的に断絶するケースも少なくありません。
日本国内には地下に隠れてまだ見つかっていない活断層があるとされており、今後、30年以内にマグニチュード7~9程の巨大地震が発生する確率が「60%~70%」と高い数字で予想されています(※2)。
そのようにいつどこで巨大地震が発生してもおかしくない日本という国において日頃からの巨大地震発生直後の対策は少なからず講じておく必要があります。例として、「通信網」が断絶あるいは停電が発生した場合の「臨時のFree Wi-Fi」を使用(提供)する為の対策が挙げられます。
巨大地震による「停電」
巨大地震の発生時は「津波」、「火災」、「倒壊」といった二次災害を引き起こすことがあります。更にそのような二次災害とは別に、「停電」が発生することもあります。「停電」が長期化すると私たちの生活が困窮するのは言うまでもありません。停電時でも情報収集、情報発信、安否確認などでインターネットが必要になる場面は数多くあります(停電時にインターネットが使えないことを考えると思わずゾッとしてしまいます…)。
一般的にはキャリアの通信回線を使ってインターネットに接続することが多いですが、災害時はアクセス数が増加する傾向が強く、その結果、通信障害や輻輳が発生することが懸念されます。また、キャリアの通信回線そのものが被災している場合は当然ながらキャリアの通信回線を使ったインターネット接続ができません。それに伴って、「Wi-Fi」を使ったインターネット接続もできなくなります。
また、キャリアの通信回線は使い続けているとすぐにデータ使用量の制限に達してしまいます。キャリアが一時的にデータ使用量の制限を解除することがありますが、いつ解除されるかは残念ながらその時の状況次第です。
そのような状況では、インターネットを使いたくても使えないという「リスク」と「不安」に悩まされることになります。また、それはストレスを発生させる要因にもなりかねません。
電気とインターネットが思うように使えない
停電が解消された後でも電力需給の逼迫が続くことがあります。そのような時は、電力需給の逼迫を解消する為に国や自治体からの節電要請が出されているケースが多いです。いくら電力が復旧して電気が使用できる状態であったとしても、不安や罪悪感で「使いづらい」、「使えない」といったお気持ちになられる方もいらっしゃるかと思います。
後にお話しする胆振東部地震では震度7の巨大地震が原因で、最大で「295万戸」が停電による被害を受け、停電が解消された後も電力需給の逼迫、電力会社からの「2割の節電要請」などを受けて、電気が思うように使えないという状況が1週間ほど続きました。
このように電気が使えない状態になると私たちの生活には多大な悪影響が出てしまいます。
地震発生直後の避難所のFree Wi-Fiにはポジモ!
このような時は、太陽光発電による電力需給で、Free Wi-Fiによるインターネット接続を可能にする外部電源不要の「ポジモ」の出番です!
次回から地震発生時の避難所でポジモを活用した時のお話をさせていただきます。
どうぞ、お楽しみに!
参考文献※1 世界各国の地震頻度・年平均被災死亡者数(1980~2000年)https://honkawa2.sakura.ne.jp/4380.html※2 防災情報のページ 地震災害https://www.bousai.go.jp/kyoiku/hokenkyousai/jishin.html